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| ■ 貧乏人のためのCG講座 環境設定編 |
■ モニタを調整しよう!
同じ「環境設定編」でガンマ補正の話など、色に関する話題を扱ってますが、こうした話もモニタが正しく調整されてこそ意味を持つものです。みなさんの多くは、モニタの調整なんてしてないか、してても適当に明るさをいじって終わり…じゃないでしょうか?(^^;
というわけで、ここではモニタ…特にCRTモニタ(いわゆるブラウン管モニタ)の調整法について簡単に取り上げようと思います。ここで書いた方法を実行するだけでも、色の表現力は大きく増すはずです。
| 「モニタの調整」って言っても色々あるけど、ここで取り上げるのは色に関係する部分だけね。表示の大きさや歪みの調整については、見りゃ分かると思うし…(^^; | |||
さて、モニタの調整法ですが、流れとしては
と進めていくことになります。
| 1.色温度の設定 |
まず最初にしなければならないのは「色温度」の設定です。色温度とは妙な言葉ですが、簡単に言えば「モニタの白の表示をどんな色にするか」を決めるものです。「白」とひとくちに言っても赤っぽい白や青っぽい白がありますが、そのうちのどれを白として使うかを決めてやるわけです。
よほど古いモニタか安物のモニタでない限り、調整項目の中に「色温度」の項目があるはずです。ここを調整しようとすると、6500Kとか9300Kとかいう数字が表示されると思います。そしてこの数字を動かすと、モニタ全体の色合いが大きく変わるのが分かると思います。では、どの数字を選べばよいのでしょうか?
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ちなみに、6500Kとか表示されているところの「K」は「ケルビン」って読むんだ。理科の得意な人なら分かると思うけど…そう、これってもともと温度の単位なんだよね。 星なんかを見ると分かるけど、温度の高いものほど青く、温度の低いものほど赤っぽく光るでしょ?要するに、この関係を使って色合いの違いを温度になぞらえて表示したのが「色温度」なんだ。もっとも、このへんの話はあたしなんかより、さや姉の方が詳しいと思うけど…(^^; | |||
一般的なモニタでは、代表的な色温度の数字として5000K、6500K、9300Kの3つくらいは選べると思います。
まず5000Kですが、これはかなり黄色みがかった白です。印刷業界などでは、印刷物の色の評価の基準として5000Kの光源下での色を使います。そのため、印刷の現場などでは使われることもあります。ちなみにこれ、白昼の太陽光の色温度なのだそうですが…意外と黄色いですよね(^^;
次の6500Kは少し黄色みがかった白で、コンピュータで標準の値としてよく使われているものです。また、9300Kは少し青みがかった白で、テレビで標準の値として使われているものです。普通の人が違和感を持たないように、国内で販売されているモニタの多くは工場出荷時の設定として、テレビと同じこの値を採用しています。
で、結局どれに合わせればいいのかですが、ウェブ上での画像のやり取りを前提とする場合、理想的には6500Kに合わせるのが望ましいです。というのも、現在パソコンの標準的な色表現の基準(色空間)とされている「sRGB」という規格が6500Kを採用しているからです。
ただし現実問題として、上でも書いたように多くのモニタが9300Kを工場出荷時の値としており、また一般のユーザーがそれらの値をいじることなく使用しているであろうことを考えると、あえて9300Kのままにしておくのも1つの選択だと思います。ちなみに、HIROPONは確信犯的に9300Kで使ってしまっています(^^;ゞ。他の機器とのキャリブレーションという観点からすれば、厳密にはあまりいいことではないのですが…。
| 2.輝度の調整 |
次は輝度の調整です。「輝度の調整なんて、まぶしくなければそれでいいんじゃないの?」って思いがちですが、輝度はモニタの黒の表現を決定するものなので、とても重要なのです。たとえば、輝度が高すぎれば真っ黒なはずのところがグレーに見えてしまいます(^^;
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では、具体的な調整方法に入りましょう。まず、モニタの電源を入れたら、表示を安定させるためにそのまま30分以上放置しておきます。次に、モニタの調整ボタンを使って、表示面積を少し小さくしてやります。デスクトップの画面がモニタのふちから1〜2cmくらい離れるくらいでいいでしょう。
こうしておいてから、モニタの調整ボタンで輝度を最大値まで持っていってみてください。表示画面の周りの黒い部分に、右の写真のように差が出てきたと思います。 CRTは電子のビームを蛍光面に当てることで光っているわけですが、右の写真で明るく見える部分はビームが当たっているところ、暗く見える部分はビームが当たっていないところなのです。つまり、このビームが当たっていない部分の黒は、そのCRTが表現できる「最も黒い」黒ということになります。目標としては、ビームが当たっている部分の黒を、この「最も黒い黒」に一致させてやればよい、ということになります。 では、今度はモニタの調整ボタンで輝度を徐々に下げていってみてください。明るかった部分がだんだん暗くなり、どこかで両者の境目が見えなくなると思います。ここが「最も黒い黒」を表示できる輝度ということになります。境目が見えなくなる瞬間はなかなか分かりづらいので、何度か輝度を上げ下げしてみて最適な点を探してみてください。 なお、この操作をやるときの環境は、普段作業しているときと同じでよいです。特に部屋の照明を落としたりする必要はありません。 |
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さぁ、どうでしょう?意外と画面が暗くなって驚かれた方も多いんじゃないでしょうか?機種にもよると思いますが、「動画対応」などを謳った最近の高輝度CRTでは、かなり輝度の数字を下げなければならないようです。HIROPONが使っているナナオのT765というモニタも高輝度の類ですが、自分の作業環境では、輝度を最大値の20%くらいまで下げなければなりませんでした。すごく偏った値のようですが、異常ではないので安心してください(笑)
| 3.コントラストの調整 |
最後はコントラストの調整です。「コントラスト」という横文字だとなんとなく分かりにくいかもしれませんが、要するに白と黒との表示にどのくらいの差をつけるか、ということです。
| たとえば、コントラストがゼロのときは黒と白の間に差がなくなって、画面全体が真っ黒になっちゃうわけよ。 | |||
この調整も輝度の場合と同じく、モニタの電源を入れて30分以上経ってから行います。モニタの調整ボタンでコントラストを最大値まで上げ、ここから値を下げていきます…といっても、実はコントラストに関しては、基本的に最大値のままでかまいません(^^;。ただ、これだと目が疲れる場合もありますので、そのときは10%くらい下げてみるとよいでしょう。
基本的なモニタの調整方法は以上です。なお、モニタの輝度などは経年変化を起こしますので、1度調整したら終わりではなく、時々は設定を見直してやりましょう。
しかし、本当に大切なのはモニタを見る環境だったりします。
たとえば、直射日光が差し込むような窓辺では、そもそも調整をしようにも映っている画像が見づらいですし、昼夜の明暗差が大きいので最適な輝度も時間とともに変化してしまいます。また、デスクトップに派手な色の壁紙が貼ってあったり、WindowsXPのようにインターフェイスそのものが派手な色だったりすると、その色に目が引きずられてしまいます。
目は、いわば最高の「色センサー」です。できるだけ、余分なものは入れないようにしてあげましょう…って、なかなか一般家庭じゃ難しいんですけどね(^^;
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