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| ■ 貧乏人のためのCG講座 フルカラーCG編 |
■ 主線レイヤの加工
色を塗り始める前、取りこんだ線をそのまま主線とした人は、主線周りの灰色の部分を地色になじませるため、主線レイヤの合成モードを「乗算」に変更したと思います。この方法、非常に簡単なのですが「主線の色を変更できない」という大きな欠点があります。完全なアニメ調の絵ならそれでもいいのですが、特に淡い色使いの絵を描きたい場合、これは致命的です。その時は主線の「色の濃淡」を「透明度の高低」に変換する必要があります。
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| Fig.16 乗算モードの欠点 スキャナで取り込んだ主線を乗算モードで重ねただけだと、主線の色を変更しようとしたときにうまく行きません。例えば上は、線のあるレイヤに「透明部分の保護」をかけたうえで茶色で塗りつぶし、黒を茶色に変更しようとした例ですが、グレーだった部分まで茶色に塗りつぶされてしまっています。 |
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上のような絵を例にして言うと、線がグレーに見えるのには2つの場合があるのね。1つは本当に線がグレーの場合。そしてもう1つが、線が半透明の場合。で、スキャナから直接取り込んだ線は1番目の状態になってるわけ。これを2番目の状態にしてやろうっていうのが、これからやる作業だよ。 普段はあまり意識しないことだから、ちょっとイメージしづらいかもしれないけどね(^^; | |||
ここで使うのが「表示マスク」という機能です。
各レイヤはR,G,Bの色情報以外に透明度の情報を持っています(通常の色以外に「透明」という「色」があることを考えれば…分かりますよね?)。この透明度を制御する機能として、「Photographer」や「ウルトラキッド」には「表示マスク」というものがあります。これはその名のとおり、レイヤの表示をマスクする(隠す)ための機能です。「Photoshop」だと、「レイヤーマスク」がこれに相当するでしょうか。
表示マスクは各レイヤに1つずつ設定することができます。表示マスクでは、マスク上にグレースケールの画像を置くことで対象レイヤの透明度を調整します。例えばマスク上で黒く塗られた部分はまったく表示されなくなりますし、白く塗られた部分はそのまま表示されます。そして50%のグレーで塗られていれば、50%の不透明度で描画されるのです。つまり、表示マスク上に主線と同じ形の図形を置けば、主線の濃度に応じた透明度のコントロールができるというわけです。
具体的には次のようにします。
見た目は変わってないように見えますが、これで主線の濃淡が透明度情報に変換されました。その証拠に、主線の部分を黒以外の色で塗ってみると、灰色だった部分はちゃんと半透明になるはずです。
| ただ、これをやった後は、主線を直すのには注意が必要だよ。主線の「かたち」は表示マスクのほうで決められてるから、主線を引きなおしたいときは表示マスクのほうを編集しないといけないからね。 | |||
以上の操作は、パソコン上で主線を新たに起こしなおした場合は、基本的に必要ありません。こういう線には、最初から透明度情報がありますので。ただ、編集の途中、何かの拍子に透明度情報が失われることがありますので、念のためにやっておいて損はないと思います。
主線を透明度情報に変換したら、主線の色を変更しましょう。基本的には、肌色のパーツの輪郭は茶色、というように部分部分の色に合わせて主線の部分を塗っていきます。
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あとは本当に最終調整。今回の絵の場合、前景全体に対して「ぼかしによる空気感の演出」で説明しているような処理を行っています。
そして最後に、画像の大きさを縮小してやります。こうすることで線のゆがみなどが目立たなくなりますし、色の境目もきれいになじんでくれます。「下絵をできあがりより大きく」というのはこういうことだったわけです。これでようやく完成です。お疲れ様でした。
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ちなみに、Fig.17までの段階でレイヤの状態はこんな感じになってます。
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Fig.19 作成途中でのレイヤの状態 中央のパネルがメインのレイヤウィンドウです。黄色いフォルダのような記号で示されたものはグループ化されたレイヤで、中にはそれぞれ左右に示したような複数のレイヤが収まっています。 |
なんだかんだで35枚も重なってます。いっぺんにこれだけの数の画像を開いて編集してるのと同じことですから、メモリが大量に必要なのも当然といえば当然でしょう(^^;
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